何をどのように研究しているか?

何をどのように研究しているか?

人が自然体験から得られるものとは?

川のせせらぎや小鳥のさえずりは聴覚に、木々を吹き抜ける風の香りは嗅覚に、森の深い緑や空の青さは視覚に、清水の冷たさや踏みしめた土の柔らかさは触覚に、そして採れたての山、海の幸は味覚に。自然を体いっぱいに取り込むことで、人が本来持つ免疫力の回復などの効果を発揮するといわれています。
また、絶えず変化を繰り返す自然という環境に身を置くことで、新しい発想や知的能力の向上、深い人間関係を生み出すとも言われています。

どのようにして研究しているのか?

脳波、脈拍数、体温、睡眠の質などを指標とした定量的な分析を中心として、主観申告・アンケート回答などの定性的な分析もあわせて行っています。
その方法の一例として以下のような比較実験を実施しています。

  1. 被験者である都市部のビジネスパーソンにオフィスで普段の業務を行っていただきます。
  2. オフィスでの作業前後で脳波を測定、アンケートの回答。脳波を測定した当時の睡眠時の生体データ(心電位、脳波、体動、皮膚温)を収集。
  3. Nature Service LABの自然プログラムにご参加いただき、上記と同様のデータを収集。
  4. 自然に囲まれたNature Service LABの研究所にて、普段の業務を行なっていただきます。ここでも同様のデータを収集。
  5. 2〜4で収集されたデータを分析。働く環境を自然に移すことが生産性にどのような影響を与えるかを定量的に解析します。
企業は自然体験をどのようなかたちで経営に活かす?

これまで自然体験は、経営者にとって従業員に対する福利厚生サービスの一つであると考えられてきました。
しかし、自然資源を経営に活用することにより、生産性向上につながったという例がいくつも報告されています。
あるIT企業では、ブランチオフィスを自然環境下に移したところ、営業成績が30%ほど向上したそうです。
もちろん健康経営という観点から見ても、自然体験は大きな成果をあげ、ES(従業員満足)の向上が離職率の低下につながるばかりでなくCS(顧客満足)の向上にも役立っています。
そのエビデンスがNature Service LABの研究活動によって明確化されることで、経営計画の一つの柱として自然体験をご採用いただけるようになります。

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